2015年 04月 27日
大河の言っとき―「花燃ゆ」鑑賞日記(17)。 |
第17回 「松陰、最期の言葉」
なんだかんだで17回。4カ月間、1年の1/3を松陰先生でもたせました。
伊勢谷さん、ご苦労様でした。稚拙な脚本と陳腐な演出の中、よく頑張られました。
ありがとうございました。
―完―
え、終わりじゃないの。どうするの。どうなるの。
今回、セルフ自供のドジ松陰をどう脚色するのか興味があったのですが、井伊大老との直接対決という歴史捏造創作の禁じ手できました。
下級武士のお裁きに大老が列席するというのは不自然ではありますが、松陰が奥に隠れていた井伊さんに気づいて、義を述べるために自ら大罪を申し出るという展開はよかったと思います。
が、松陰の言葉に挑発され、井伊さんが表に出てきて激昂するシーンは余分だったと思うなあ。これでは大老と一介の罪人が同レベルになってしまいます。簾の奥から松陰の主張に聞き入るといった演出の方がよかったかも。
で、問答の果てに井伊さんは「許さん」と頬をピクピク。退治てくれよ桃太郎。
え?なんか唐突。というか、論議が全然かみ合っていないような???
ここは「官兵衛くん」さんも同じように思われたみたいです。変でしたよね、ほんと。
なお、大老自ら罪状の書状の「遠島」を「死罪」に切り貼りしていましたが、本当にあんな小マメなことやったのかなあ。書き直させれば済むような気がするが。
この他、今回よかったのは、獄中で留魂録を預かった牢名主の沼崎吉五郎。尊師な風貌の佐藤二朗さんの朴訥な演技がハマっていました。
ちなみに沼崎吉五郎は遠島となった三宅島で維新を迎え、その後、明治9年に神奈川県令となっていた野村靖に留魂録を届けたそうです。ここまでドラマで描けるかな。
そういえば、先週はパスされた岩倉獄の入江・野村兄弟が今回登場。お元気そうでよかったよかった。金子君の時には親でもなかなか入れなかったのに、今回、文は気軽に入れたようで、獄中の緊張感もなく得意のおにぎりでピクニック気分です。
もう一点よかったのは、松陰の最期を聞いた家族の悲しみが、大声で泣き叫んでファビョるような演出ではなく、抑えた表現で効果的であったこと。やればできるじゃん。
さて、「松陰の妹」も来週からは兄に頼れなくなりますが、視聴率もちょっとだけ盛り返したし、みなさま(視聴者のこと)頑張りましょう。
なんだかんだで17回。4カ月間、1年の1/3を松陰先生でもたせました。
伊勢谷さん、ご苦労様でした。稚拙な脚本と陳腐な演出の中、よく頑張られました。
ありがとうございました。
―完―
え、終わりじゃないの。どうするの。どうなるの。
今回、セルフ自供のドジ松陰をどう脚色するのか興味があったのですが、井伊大老との直接対決という歴史
下級武士のお裁きに大老が列席するというのは不自然ではありますが、松陰が奥に隠れていた井伊さんに気づいて、義を述べるために自ら大罪を申し出るという展開はよかったと思います。
が、松陰の言葉に挑発され、井伊さんが表に出てきて激昂するシーンは余分だったと思うなあ。これでは大老と一介の罪人が同レベルになってしまいます。簾の奥から松陰の主張に聞き入るといった演出の方がよかったかも。
で、問答の果てに井伊さんは「許さん」と頬をピクピク。退治てくれよ桃太郎。
え?なんか唐突。というか、論議が全然かみ合っていないような???
ここは「官兵衛くん」さんも同じように思われたみたいです。変でしたよね、ほんと。
なお、大老自ら罪状の書状の「遠島」を「死罪」に切り貼りしていましたが、本当にあんな小マメなことやったのかなあ。書き直させれば済むような気がするが。
この他、今回よかったのは、獄中で留魂録を預かった牢名主の沼崎吉五郎。尊師な風貌の佐藤二朗さんの朴訥な演技がハマっていました。
ちなみに沼崎吉五郎は遠島となった三宅島で維新を迎え、その後、明治9年に神奈川県令となっていた野村靖に留魂録を届けたそうです。ここまでドラマで描けるかな。
そういえば、先週はパスされた岩倉獄の入江・野村兄弟が今回登場。お元気そうでよかったよかった。金子君の時には親でもなかなか入れなかったのに、今回、文は気軽に入れたようで、獄中の緊張感もなく得意のおにぎりでピクニック気分です。
もう一点よかったのは、松陰の最期を聞いた家族の悲しみが、大声で泣き叫んでファビョるような演出ではなく、抑えた表現で効果的であったこと。やればできるじゃん。
さて、「松陰の妹」も来週からは兄に頼れなくなりますが、視聴率もちょっとだけ盛り返したし、みなさま(視聴者のこと)頑張りましょう。
by prowresleman
| 2015-04-27 21:07
| 大河の言っとき